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茉莉花の飾り オーダーメイド

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タクシーの運転手さんのおかげで無事にヤンゴンまで戻って来れた。最初はヤンゴンで買い物をする気は全くなかったが、この旅の間に私も民族衣装であるロンジーが欲しくなった。

どの観光地にもロンジー売りは沢山いる。観光客の我々にかなりしつこく勧めてくるが、どうしてもそこで買って身につける気はしなかった。だが、ウーベイン橋のたもとであった外国人観光客の女性が着ていたとても素敵なロンジーが気になり「貴方のロンジー素敵ね!どこで買ったの?」と尋ねたら、嬉しそうな顔をして「ヤンゴンで!」と答えが返ってきた。

既製品のロンジーもあるようだが、基本的にロンジーは生地を買い、それを縫製してもらう。

私が小さい頃、父がインドネシアやシンガポールに出かけた際には、母と私に生地をお土産に持って帰ってきてくれた。その中の一つ、バティックと呼ばれるバリ更紗などでワンピースを誂えて貰っていたのだ。だから、ホテルのコンシェルジュ嬢に「ロンジーを誂えたいから、生地が買えて、縫製してもらえる場所を教えて!」と地図に印をつけてもらい、ヤンゴン市内のショッピングセンターに一目散に出かけた。

生地を扱う店は沢山ある。それに客引きも多い。根っからの商売人達は私がロンジーの生地を買う気満々でいる事が一目で解るようで(笑)、おススメにも熱が入る。

その一つの店で気に入った生地があったが、縫製に1週間はかかるという。ならばダメだと諦めた矢先に、他の生地屋の女将が「家で買ったら40分で縫製してくれる店を紹介する!」と言ってきた。その店の生地をみると、私の好きな刺繍付きの生地を揃えている。買おうかなぁ?どうしようかな?と迷っている矢先、傍らの店員の女性がモタモタしていた様子が気に障ったようで、針金のハンガーでバシバシ叩きだした(怖)。吃驚してそこから出ようと思ったが、生地は欲しい。どうしようか?と迷ったが、他の店と比べても生地代金はリーズナブル。それにここで買わない!と言ったら、私も針金のハンガーで叩かれるかもしれないので(笑)購入。

そして、縫製をしている女性の所に案内してもらった。さっきの生地屋の女将と全く違い、優しい女性達。私が子供の頃も、縫製をしてくれる人の家に件の生地もって行き、クッキーとジュースを御馳走になりながら、サイズを測ってもらい「春慶ちゃん、また背が伸びたわね!」と言われたり、そのお家のお姉さんとピアノを弾いたりしてさんざん遊んだ後、縫製士と二人でスタイルブックを眺めながら、どんなデザインにするかを話し合い、ワンピースを作って貰っていた。

だから縫製屋で、ミシンを踏んだり、縫い物をしている女性達と過ごすのはとても懐かしさを感じる。
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この人はロンジーの仕上げを担当。ボタン付けをしてくれている。

日本から来たの?家のミシンはシンガーよ!と自分の店のミシンを日本製だと思ってくれているようだが、シンガーは米国企業よね!でも折角、親日家をアピールしてくれているのに、違うと言うのもなんだか申し訳ないので(笑)「まぁ、素敵ね!」と調子をあわせておいた。
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お店番しているこの子の家は、バティックが売っていた。バティックも欲しいなあ~と思ったが、東京で誂えたら本当に割高になるなぁと思いながら、ショッピングモールを後にした。

つづく



by SHUNCAY | 2015-01-17 18:53 | Trip