2012年 08月 06日
ピアノに向かう一人の若い娘
最初に大根田えみゆさんに出会ったのは、ベーリックホールのサマーコンサート。この演奏姿を見た時にルノワールの『ピアノに寄る娘たち:オルセー美術館、ピアノに向かう二人の若い娘:メトロポリタン美術館』を思い描いた。洋館、ピアノ、ドレスを着たピアニスト。これらの符号が揃った意味は「シャッターチャンスを逃すな!」と、解釈。
だから、演奏会の後に特別にお願いして写真を撮らせて頂いた。本当は演奏中の臨場感ある姿を撮影するのが一番なのですが、シャッター音は演奏の妨げになるので、なるべく遠慮したいですよね。
しかしながら、実際に演奏している所を撮らないと、とても不自然な写真になるので、えみゆさんにはショパンを弾いてもらいながら撮影しました。
私はウィーンに行った時はオペラを聴きに毎晩オペラハウスに繰り出すほどクラッシック音楽好き。だから、素敵なピアノ演奏を聴きながら、大好きな写真を撮れるなんて至福の時。
えみゆさんのピアノを絵に例えると、前出のメトロポリタンでも、オルセー美術館でもなく、オランジュリー美術館のピアノに寄る娘たちのよう。優しくて柔らかな彩りの世界に引き込まれます。
春慶
by SHUNCAY
| 2012-08-06 22:56
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