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John F. Kennedy and Richard Nixon debate

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前ポストの宇佐美さん(本の著者)の写真を撮っていて、宇佐美さんは講義中によく手を動かしている事に気が付いた。手を動かすと言うと日本語では違う意味になるので、言い換えるとフィンガーアクションや、アームアクションが多かった。

タイトルのケネディとニクソンのテレビ討論会(1960.09.26)は、今でも事例にだされるが、半世紀も前の出来事なので若い方は知らない人が多いだろう。それは、二人が出馬した大統領選挙で、初のテレビ討論会が行われた時に、ちょっとした選択の違いが大差をつけることになったという話だ。

初のテレビ討論会という事もあり、テレビ局に入った二人はメーキャップアーティストから「ファンデーションを塗りましょう。」と提案されたが、ケネディは「お願いします。」と塗ってもらったが、ニクソンはにべも無く断った。私も自分がおじさんだったら化粧は断るだろうなと思う001.gif

だが、スタジオでの収録は、いくつものライトに照らされ暑い、話している内にじんわりと汗が滲んでくる。小まめにハンカチで汗を拭いながら話しているニクソンは、観衆からは答弁に行き詰まり焦っているように見え、不安感を与えた。だが一方で、ファンデーションを塗っていたケネディは、そのおかげで汗が滲む事も無く、ニクソンに比べ自信にあふれ、颯爽としているように見える。

また当時のテレビは白黒で、ニクソンが着ていた薄いグレーのスーツはヨレヨレでみすぼらしく映ったが、ケネディのダークスーツに赤いネクタイは引き締まって見えた。ジャッキーの言葉を借りれば「彼はまさに若いアメリカ、引き締まったアメリカの象徴。」に映った。

この時のケネディ・ファッションが、今でも大統領選挙の候補者の定番になっているほど影響力は大きい。

そして、決定的だったのは二人の手の動きの違い。ケネディは手と胸を開いて前方に大きく動かし、話に説得力や真実味を加えた。しかし、ニクソンは拳を握ったままで腕を引き寄せながら話をしたので、観衆にはニクソンが内向的で、不満を抱えているかのように感じた。

オープンマインドとクローズドマインドに分類されたのだ。このテレビ討論会後の二人の選挙結果はどうなったかは、ご存じのとおり。

普段のプレゼンテーションの前に、ファンデーションを塗るのは036.gif、半世紀過ぎた今でも抵抗ある男性は多いだろうが(笑)、手の動きがあるとないとでは印象が大きく違い、話もすんなり耳に入ってくる気がするのは私だけではないようだ。

春慶
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by SHUNCAY | 2012-08-19 12:13 | Professional